金先生と武田先生を囲んで

清水光子（７６歳）

金先生の戦後ゼロからの出発とおっしゃったのが私には良く理解出来ました。私も激しい変化に生きるのも困難な時代を経験していたからです 。
しかし、戦後生まれの方が大半をしめる現代では、戦争の残酷さ平和の有難さも思いが違っていると考えられます。世代や生活環境の変化で、考えの出発点は大きく異なるようです。
　それぞれの方が、いま現在自分達の生かされている場を踏まえて、ありのままの素直な感覚で物事を見、深く考え 善いものを求め、善いものに喜びを見出だして行く事が大切ではないでしょうか。
　みなの経験や生活の場が違っても、いまを生きる点では同じです。お互いの経験や生きる場の違いをよく理解し合い、そこから一緒に哲学を深め広げて行くのが皆の土台となる知、「民知」です。私は、これからも自分自身が納得出来る生き方をしたいと思います。