Home > 教育館だより目次 > 24.周さんからの年賀状
 
 

24.周さんからの年賀状

 以前、この場で2回ほどご紹介した周さんから年賀状が届きました。(白樺だより 13.文学館の顔、小林多喜二への書簡、および教育館だより 13.周さんとの再会/リーチの椅子を参照)
 素晴らしい絵葉書です。ちょっとご紹介しましょう。

周さん
昨年来日されたときの周さん

 周さんは現在、中国北京 精華大学美術学院の副教授で、数年前まで中国美術で失われてしまった漆の技術を勉強するために日本に留学していました。そのころに書いてもらったのが白樺文学館の看板でもあった【白樺派の5人】です。 その経緯については、白樺だより 13.文学館の顔、小林多喜二への書簡を参照してください。

 

白樺派の5人

 さて、ご紹介したいのは上に載せたはがきの裏面です。中国美術における漆の復活を目指していた周さんの具体的な成果といえるものです。

 漆の勉強をしてどんなものが出てくるのだろう。素朴にそんなことを思っていたのですが、この絵葉書を見てぶっ飛ぶしかありませんでした。
 芯があるというのでしょうか、単に物真似や輸入ということでなく、自分のやるべきこと、やりたいことが明確であるということ、そのために必要な技術を身につけるということ。このことの大切さを改めて感じました。
 なるほど、こういう作品が生まれるのか!

 ちなみに、この作品、桂・生漆・炭・金属顔料・金箔からなっているそうです。サイズは幅108 x 直径186mmということです。
 日本でも個展をやってくれるとうれしいですね。もしそんな情報がありましたらまたご報告しましょう。

2003年1月13日  古林 治


Top  

 
 
 
 
 
 
Home > 教育館だより目次 > 24.周さんからの年賀状