武田 康弘
たけだ やすひろ
タケセン
通称:タケセン
2005年3月30日
1952年 東京・神田生まれ
白樺教育館・館長 白樺文学館・初代館長            
 1976年以来私塾「ソクラテス教室」を主宰、市井(しせい)の知行合一(ちぎょうごういつ)の哲学者。我孫子市は広報で市民哲学者と呼称しています。
 市民チームをつくり社会運動にも積極的に関ってきました。市民運動(我孫子児童教育研究会)による丸刈り強制の撤廃(1989年)は、全国で初めてのことでした。その経緯は、タケセンが岩波書店から依頼された原稿、「我孫子丸刈り狂騒曲」(「世界」92年8月号)に詳しい。
(教育館だより 「5. 我孫子丸刈り狂騒曲 を振り返る」を参照。)
 また、(オンブズマンと情報公開を考える会の代表として)8名の会員と共に我孫子市情報公開条例の私案を作成し、千葉県で初めて決裁前の文書と議会情報も公開の対象とした情報公開条例制定に尽力しました。95年4月施行。
 1999年2月以来2年7ヶ月にわたって白樺文学館の理念、資料収集、建物・オブジェのコンセプト、人の手配など、設立にかかわるすべての活動をこなした後、より具体的な活動そのものに重心を移したいと、白樺教育館の設立(これも大部分一人で)へ。
  「知・歴・財の所有ではなく存在の魅力こそが価値である」というのが武田哲学の粋でしょう。「人権−民主制の思想を支える最深の基盤は、認識論としての『現象学』を下敷とした実存論哲学である。」というのがタケセンの主張です。
 市民の手による市民のための文化創造を目指して、いつも精力的に楽しく忙しく動き回っている人です。
 本人談、好きなことは、〈考えること〉と〈海〉と〈星〉と〈音楽〉と〈写真〉と〈子どもたち〉、それに〈スクーター〉。
 ちなみに、ソクラテス教室の子どもたちにはタケセンと呼ばれています。ついでにその親たちもついつい『タケセン』と呼んでいる次第です。
2002年2月27日
古林 治
 

参考:館長・武田康弘(たけだ やすひろ)による自己紹介文=>